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  • 梶原

【ジュニア防災キャプテン】3 スタンプラリー


地震、津波、台風など災害が起きた時に自分の大切な命を守ることはできますか?

これから大人になるキミたちに「防災力」をしっかり身につけてほしい。

「U-15のための防災ワークショップ ジュニア防災キャプテン」第3回目を追いました。

前回の記事はコチラ。

【ジュニア防災キャプテン】1 子ども目線

【ジュニア防災キャプテン】2 防災まち探検

主催 ママコミュ!ドットコム 代表 出水 眞由美 日本防災士機構認証防災士

ママと家族がコミュニティとつながり、子育てを通してコミュニティを元気にする、

そんな活動をめざしています。平成27年設立、非営利活動を行う任意団体。

講師 わたし×防災を科学する アイビーラボ 代表 出水 季治 日本防災士機構認証防災士

         阿倍野区まちづくりセンターアドバイザー

子どものアタマで考え、子どものココロで感じ、子どもの視点で行動ができる。

そんな未来の防災につながる活動をもっと広げたい。平成30年設立、非営利活動を行う任意団体。

ジュニア防災キャプテン認定講座

防災の基礎知識と実践力を育む

8月18日(日)、今回も150名を超える参加者がワークショップへやって来ました。

防災スタンプ&クイズラリーでは、自分たちで探した「災害時に役立つ場所」を盛り込んでオリジナルの防災マップを完成させます。真夏に災害が起きたらどんなことが困るか意見を出しあって対策を考えましょう。

まずは前回の復習!これらのマークはどんな時に役立つ場所かな?

さあ、防災スタンプ&クイズラリーに出発だ!

Mission:まちの防災スポットを回ってスタンプをもらおう!

チェックポイント1【生魂小学校】

小学校の倉庫には3日間300人分の備蓄物資があるよ。

ワンタッチで組立てできる簡易トイレ

ここでクイズ!

子ども(体重40キロ)の1日分のおしっこの量は?

①200mlの牛乳ビン1本分くらい

②500mlのペットボトル1本分くらい

③1Lの牛乳パック1本分くらい

う~ん、何番かな?

チェックポイント2【上汐公園】

最近ではあまり見かけなくなった公衆電話

使ったことないなあ…。

出水さん

近所に公衆電話ある?自宅や小学校、習い事へ通っている近くにないか探してみて。

そして、実際に使ってください。受話器を上げてからお金を入れる?それともお金が先??

子どもは意外と知らないんです。お父さんやお母さんの電話番号も覚えておこうね。

ここでクイズ!

災害用伝言ダイヤル※は何番?

①177

②171

③119

災害用伝言ダイヤル※

災害用伝言ダイヤルは、地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に通信事業者によって提供が開始され、家族や知人の間で安否確認や避難場所の連絡などに使える「声の伝言板」です。

チェックポイント3【国際交流センター】

これは特別な自動販売機だよ。前回、勉強したね。覚えてるかな?

ここでクイズ!

災害対応ベンダー(自動販売機)は災害時にどんな役に立つ?

①飲み物が半額で買える

②飲み物が無料でもらえる

③避難所の場所を教えてくれる

ワークショップでは大阪商業大学中嶋貴子ゼミの学生が運営サポートとして参加。

防災に関する意識調査を行っています。

は~い、みんな並んでね。スタンプ押すよ!

う~ん、クイズの正解は何番かなあ。

さあ、みんなで答え合わせ。正解は③、②、②でした!

おやこ防災クッキング

災害時に“美味しく食べる”コツを学ぶ

お昼は、料理研究家の南井由希子さんによるアルファ化米を使ったクッキング講座です。

南井さん

今日のメニューはチーズカレードリアです。非常食の定番アルファ化米とレトルトカレーにちょっとひと手間かけると、レストランの人気メニューに変身!

オーブンが使えない時はカセットボンベのバーナーで焼き色をつけると美味しく仕上がります。

あっさりしたアルファ化米の食感がドリアにマッチしますよ。

クッキング、スタート!

1 アルファ化米に熱湯を入れて、ご飯をつくります。

  「ちょっと味見。」「どう、いつものご飯と違う?」

2 バターを塗ったお皿に、ご飯とカレーを入れて、チーズをのせます。

「とろけるチーズ、だ~いすき。」

3 イチニ、イチニ。

「オーブンはどこかなあ?」

4 今日はオーブンは使わず、バーナーで焼きます。

「シェフ、美味しく焼いて下さ~い!」

 いただきます。

「美味しいねえ。ぼく、カレー大好き!」

ミライの防災

プロフェッショナルと考える

講師に招かれたのは、医療のプロフェッショナルDMATの嶋津享子さん(大阪医療センター看護師、厚生労働省DMAT事務局)です。

嶋津さん

災害の時に必要な医療は何でしょう?

災害時には、ひと・もの・時間が足りない中で、たくさんの人を診療しなければなりません。

ひとりでも多くの命を救うためにはどうしたらいいのでしょう。

DMATを知っていますか?

災害派遣医療チームという、災害時に活動するための特別なトレーニングを受けた医療チームです。

医師や看護師、薬剤師、事務職員などで構成されていて、私もそのメンバーの一人です。

DMATとは?

「災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チームDisaster Medical Assistance Teamの頭文字をとってDMAT(ディーマット)と呼ばれています。

医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。

1995年1月17日、戦中・戦後を通じて最大の自然災害である、「阪神・淡路大震災」が起こりました。この大震災について、初期医療体制の遅れが考えられ、平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば、救命できたと考えられる「避けられた災害死」が500名存在した可能性があったと後に報告されています。

“一人でも多くの命を助けよう”

厚生労働省により、災害派遣医療チーム、日本DMATが平成17年4月に発足しました。

DMATのHPより

絵:日本赤十字のHPより

DMATは、被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行ったり、傷病者を被災地域外の適切な医療機関に搬送したりします。

今日は、救急治療の一つ、多量の出血の止血法をみんなでやってみたいと思います。

傷口にハンカチを当てて、ビニール袋の上から強く抑えます。

ガーゼやビニール手袋があればいいのですが、災害時にそういったものがなければ、身近なもので代用しましょう。ちなみに、ビニールを使うのは感染予防のためです。

お父さんやお母さんには、災害時の子どもの心のケアについてもぜひ知っておいてほしいと思います。

セーブ・ザ・チルドレン 子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)

PFAの行動原則

Look(見る)⇒Listen(聴く)⇒Link(つなぐ)

地震や事故などの危機的な出来事に直面した子どもたちは、普段とは異なる反応や行動を示すことがあります。

「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」は、そのような子どもたちのこころを傷つけずに対応するための方法です。

自然災害など危機的な出来事に直面した子どもたちが、不安を抱えたり、いつもと違った反応を示すことは自然なことです。

緊急下では、泣き叫ぶ子どももいる一方、感情を全く示さなくなる子どももいます。

反応は子どもによってさまざまですが、共通して言えるのは安定した大人がそばにいることが大切だということ。

子どもたちが少しずつ自分たちのペースで落ち着きを戻せるよう「子どものための心理的応急処置 (Psychological First Aid for Children)」(子どものためのPFA)の方法でサポートしてください。

「子どものためのPFA」は、心理や精神保健の専門家でなくても、誰もが使える、子どものこころの応急手当です。

セーブ・ザ・チルドレンHPより

最後に、DMATの装備をご紹介しますね。

ライトを点けて暗い所でも活動するよ。

こちらはDMAT嶋津です。応答せよ。

このブーツは叩いても踏んでも大丈夫なんだよ。

本当だ、すごくかたい!

子どもたち 私も、僕もDMATになりたい!

嶋津先生  10年後、みんなと一緒にDMATチームとして働けることを楽しみにしています!

“U-15世代が主役“の防災に込めた想い

大阪府北部地震、台風21号による被害を経験した昨年。近い将来、高い確率で発生すると言われている大地震や気象災害を含めると、私たちの周りには様々な災害リスクが存在します。

私たちは災害で子どもたちが大切な命を失わないよう、「幼少期からの防災教育」に取り組んでいます。今は大人に守られている子どもたちも5年後、10年後には立派な大人になります。自分だけでなく大切な人や家族がいるかもしれません。

いつ災害が起きてもベストの判断ができる「ホンモノの防災力=知識+判断力+行動力」を備えた大人になってほしい、そう願っています。子どもが主役になる社会が災害に強い社会になるよう、長い目で取り組んでいこうと考えています。

  ママコミュ!ドットコム      代表 出水 眞由美(防災士)

取材・文:梶原千歳 

イラスト:阿竹奈々子

【ジュニア防災キャプテン】全4回

1 子ども目線

2 防災まち探検

3 スタンプラリー

4 インタビュー

#防災 #ジュニア防災キャプテン