• 梶原

【ひと休みコラム】ワクワクさん


HP制作やイラストを担当するCラボ研究員の阿竹奈々子さんを紹介します。

阿竹奈々子 あたけ ななこ

一般財団法人大阪市コミュニティ協会 都市コミュニティ研究室(Cラボ)研究員

平成29年入社。

nanakorobiとしてイラストや制作などゆるく活動中

Q Cラボでの阿竹さんの役目を一言で表すと?

「受け皿」です。研究員としての専門はイラストとWebデザインですが、研究室に一番いるので色んな球が飛んできます。キャッチしているうちに専門以外も業務になっていき、「こういう仕事もできんねや」と発見があります。

姉妹都市である長野県飯山市との観光企画やCラボ会議の運営、まちセンのアドバイザー会議への出席など、大小問わず流れのままに引き受けてきました。

中でも強烈だったのは、大阪市中央区商店会連合会の事務局を担当したことです。会費請求や決算、総会の開催、地域のことなど、未知の世界でした。

分からないことばかりで大変でしたが、それでも楽しみながらできたのは金子さん大舩さんのおかげです。いつも味方がいる安心感がありましたし、厳しい局面も笑いで乗り越えられました。今では金子さんのヘンテコな冗談に誰よりも気づけるようになりました。

専門のデザイン業務については、Cラボが運営する大阪市10区のまちセンから地活のリーフレットやイベントのチラシ作成を頼まれることが増えています。淀川まちセンへも補助員として出勤することがあるのですが、HPの運営や印刷媒体の作成の他、整理整頓要員(自称)としても重宝されています。

まちセンでは収納用品にあまり経費をかけられないので、お菓子の箱やダンボールを駆使して活用しています。みんな空き箱を捨てずに置いてくれています。収納アイデアのインスタグラムもフォローして常に情報収集をしています。物がぴったり定位置に収まることにトキメキを感じずにはいられないんです。

まちセンから頼まれて作ったリーフレットやチラシ

Q 阿竹さんのバックグラウンドを教えて下さい。

高校、大学ともにプロダクトデザインを専攻しました。強い意志があったというよりも、子どもの頃から美大生だった叔母に憧れていました。それと、可愛い制服を着たかったんです。制服の可愛い公立校は家から遠く、雨の日は傘を差して自転車に乗らなければなりません。

私には無理、デザインの道を選びました。

高校では金工のカトラリーから鉛筆削りの製図、仕掛けオモチャまで、日々淡々と課題を与えられました。自由課題では変な開き方をするスイカの入れ物、卒業制作では石の照明を作りました。

日中は庭石のひとつに見えて、夜になると「光ってるやん!」と言わせる張りぼての石です。高3の冬は、ほぼ校庭の石の前で過ごしました。

高校生にしては、なかなかリアルな石にできたと思います。

大学時代はオンデマンド印刷のキンコーズでバイトして、卒業旅行の資金を貯め、親友に誘われるままオーストラリアのメルボルンに3カ月滞在しました。帰国直前にリーマンショックが起こり、ホストマザーは大パニックでした。渡航前は就職に何の心配もしていませんでしたが、日本に帰ると求人がほとんどありませんでした。

製造卸会社の事務員募集を見つけ、面接へ行くと、「デザインやってたんやったら、パッケージ作ってや」と私の作品も見ずにその場でデザイナーとして採用されました。今までデザインは外注していたそうで、ヤンキー上がり(たぶん)の営業さんと話し合いながらパッケージを作りました。

この手順で、この時間をかけて、このクオリティでいいのか。プロダクトデザインを専攻していたとは言え、グラフィックも仕事でのデザイン経験もゼロ。教えてくれる先輩もおらず、毎日が手探りでした。基礎知識と職場の寒さに限界を感じ、退職して職業訓練学校に通うことにしました。

Webデザイナー養成コースを履修して、ECサイトのあるバッグのアパレルで働き始めました。学校へ行ったことは本当に良かったと思います。習った知識が職場ですぐに役立ちました。

ECサイトの運営では、撮影も自分たちで行いました。公園でロケをして、バッグの生地感や実用性を伝えながらいかにバッグを魅力的に見せるか。私自身がネットで買い物をしないので、自分事になるような視点で考えるようになりました。仕事用のバッグなら、お弁当もA4ファイルも入りますよ、とか。

その後、不動産会社へ移り、Webデザイナーとなりました。会社で一日中デザインとコーディングをしていました。たまに同僚のデザイナーと会話するものの打ち合わせも会議もなく、3年目に無性に人と関わりたくなりました。人と仕事がしたい。

そんな頃にバイト時代の先輩とたまたま連絡を取ったら、Cラボを紹介してくれたんです。

Q Cラボ以外に今どんなことをしていますか?

春からある企業のECサイトやインスタグラム、FACEBOOKなどの広報に携わっています。

ぶれない経営理念があって、歴史のある会社だけど新しいことにどんどんチャレンジしていてかっこいい。私が大好きな作家さんたちとのコラボ開発もしていて、広めるお手伝いができるコトが嬉しいんです。良いご縁を頂いたと思っています。

全く個人的なことなんですが、子どもがいる友だちの家に遊びに行く時には、一緒に手作りできるものを用意しています。大人だけで喋っていると子どもがスネるけど、子どもと何かを作りながらなら、大人同士も会話することができます。だから事前に今何歳か、ハサミは使えるかなど想像して、通勤しながら何を作ろうかアイデアを練ったりしています。

貯金箱

これは、小1の女の子からお金を入れたら動く貯金箱を作りたいとのリクエストから。チップスターの箱の中に輪ゴムとお金の受け皿を入れています。輪ゴムの張り方など「こうしたら、ええんちゃう?」と、小さい子どもながら大人と対等に考えていることに驚きました。

坂道ゴー

これは、ミニカーが大好きな3歳の男の子のために。何回も何回もレースをして楽しんでくれました。

ドラムセット

これは、友人宅のDIYのために寄ったホームセンターで「端材つめ放題」を発見し、女の子たちと即興で作ったドラムセット。ちなみにドラムは綿棒入れ。

ロケットパンチ

これは、小学生の男の子を驚かせたくて作ったロケットパンチ。真っ直ぐに速く飛ばすことが難しくて、府大生がバイトする行きつけのバーで現役大学生の頭脳を借りて、ようやく完成に漕ぎつけました。母親は大笑いしてくれたけど、息子はロケットパンチに一瞥した切りゲームへ戻って行きました。

imoキャップ

これは、友人家族とのイモ掘りのためにネタで自作した帽子。被って行ったけど、誰も気づいてくれないので、自己申告。imoだよ。お父さんが欲しそうな顔をしていたので、プレゼントしました。このファミリーは毎年イモ掘りに行っていて、その写真を年賀状にしています。毎年imoキャップ姿の年賀状が届いて、イモ冥利に尽きます。

仮面

これは、リクエストではないんですが、どうしても仮面を作りたい気分になり、友人に「ダンボールだけ用意しといて」と言いました。とても簡単なのに、大人も子どもも大盛り上がり。「ななちゃん来たら、なに作るの?」と、もはや子どもたちに私は「工作する人」と刷り込まれています。

私も味を占めて「ワクワクさん」(NHKの子ども工作番組『つくってあそぼ』に長年出演)みたいに工作とかワークショップする人になりたいなと想いが募っています。

取材・文:梶原千歳 

イラスト:阿竹奈々子

#ひと休みコラム #atake

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